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「返校」はホラーながら悲しい歴史「白色テロ」を知るドラマ

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もともと台湾のゲームだったという「返校」。映画にもなりましたし、その後Netflixでドラマにもなりました。

ホラーなんですが、かなり台湾の歴史を考えさせられる作品で、最終回、泣いた…

白色テロ」ってご存知ですかね。Wikiの記述はこちら。

台湾(中華民国)において白色テロ (はくしょくテロ、中国語: 白色恐怖)とは、二・二八事件以降の戒厳令下において中国国民党政府が反体制派に対して行った政治的弾圧のこと。1987年に戒厳令が解除されるまでの期間、反体制派とみなされた多くの国民が投獄・処刑された。

この「返校」も1969年白色テロの時期に、舞台である高校で教師と生徒たちが、読書会を計画し逮捕されます。そのメンバーだった女子高生が自殺。30年後1999年、その高校に転校してきた女子高生に自殺した女子高生がとりつき、様々な怪事件が起こるという話。

初めに書いたようにホラーなんですが、1969年ごろ自由に読書もできなかった台湾。その時代を生き、結果的に自殺した女子高生も、読書会を開こうとしていた教師や生徒も、反体制派になりたいわけではなく、みんな自由に本を読み、学んで表現や知識を広げたかっただけ。最終的に逮捕された教師は銃殺されてしまいます。

泣きました…そしてショックなシーンでした。

1987年まで台湾で戒厳令があったなんて…。という驚きと、今、本当に自由になっていることを本当に喜ばしく思います。

このドラマの中で、1999年の時代背景の方に廟の息子が出てくるのですが、祟りが無いように真剣にお札を貼ったり、その息子のお父さんが学校でお祓いをするシーンがあるんですが、校長先生や教師たちもまじめに参加しているところに、信心深い台湾人の姿を知ることができます。

ドラマを見ることで、台湾の文化や歴史をもっと知りたいと毎回思います。

 

 

「返校」の映画版は2021/7/30から日本で公開予定です。