街歩きとか日常のいろいろ

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モダン建築が好きな人にオススメな1冊「復興建築」

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この本には関東大震災後にできた復興建築を紹介しています。ですがかなり多くの建物が空襲で無くなってしまったり、古くなって取り壊したものもあり、今見たくても見られないもの紹介されてます。本当に昔の東京にはモダンで素敵な建物がたくさんあったことがわかります。同時に空襲は仕方ないですが、「なぜ壊した――!!」と大声で言いたくなるものも…( ;∀;)

 

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関東大震災では火災で多くの命が奪われました。関東大震災当時、隅田川周辺は火災がひどく、木造でできた橋はその火災で焼け落ち、逃げ場を失った人が川に飛び込んで命を落としたそうです。現在隅田川に沢山の橋が架かっているのは、震災後こういったことが無いように鉄でできた頑丈な橋を作ったそう!

写真は清州橋。コロナ禍の散歩で何回通ったか…。できた当初は「震災復興の華」と呼ばれたそう。そうなの!この橋のフォルムはとても美しく毎回通るたびに写真を撮りたくなってしまいます。

 

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銀座の和光は建物を建てているときに関東大震災が来て工事が一時中断。時計台は1年以上も時間をかけて作られたんだって!こうやって今も絶賛活躍中のものあれば、まだあるけど銀座の「奥野ビル」など今にも取り壊されそうなものもあります。台湾のようにうまく使って残していってほしいです。

この本に、今のKITTEのことも記載があります。KITTEも故・鳩山邦夫さんがいなければ今のように残ってなかったかもしれません。

と、話はずれましたが、関東大震災の時に同じようなことが起きないような街つくりにしよう!という当時の方々の意気込みが見えてくるような一冊でした。これをもって、改めて街歩きしたい!

 

復興建築 モダン東京をたどる建物と暮らし (味なたてもの探訪)

復興建築 モダン東京をたどる建物と暮らし (味なたてもの探訪)

  • 発売日: 2020/12/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)